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Archives from month » 11月, 2010

【レポート】TFK第6回開催しました

6回目の開催を迎えた、TEN FOWARD KAWASAKI。
今回のテーマは「ジ・エクスペリエンス」。
施設内の貴重な映像上映から、現地で購入したお宝の数々を持ち寄り、話に花が咲きました。

(写真1)エクスペリエンスのタグを耳につけた、スポック・ベアがみなさんをお出迎え

(写真2)米国のコンベンションで優勝した、エクスペリエンスの施設の1/100ミニチュア模型!とても精巧で、会場の想い出が甦ります!

(写真3)普段は自慢出来る相手もなく自宅で眠っているお宝の数々も、ここで持ち寄れば人気者(笑)


【鏡像ホラデッキ】グロマーさん、来日(後編)

まったく手に汗握らないクリフハンガー的手法でこんにちは。

いきなり本題に入ろう。グロマーさんレプリカとの出合いは第3回TFKだった。毎回凝ったSTの制服と濃いネタで目も耳も楽しませてくれるラブリーなあの方々が、連れていらっしゃったのだ。ありがとう、あの方々!

目を疑った。だって疑うでしょあなた、グロマーですよ、グロマー

正史じゃない正史じゃないと不遇をかこつていたTASからとうとうキャラクター商品ですよ。なに考えてんだ! もとい、よくやった!

そのときは動転して、現地で販売されていることだけを伺ったのだが、数日後に別方面にいるSTの神から、まるで一連の動きを見ていたかのように「大変だ! こんなものがあからさまに売られている!」と緊急通信をいただいた。ありがとう神よ!

報せを受け、グロマーさんを扱うなどという奇特な店はどこなのかと全速で駆けつけると、そこは「ロッデンベリー・ドット・コム」……って、本家のお膝元じゃないの。

買う。買います買わせてください

うちにも欲しいというこれまた奇特な方々の分を含めて三つ注文し、届いたインボイスを見たら送料がタダになっていた。ありがとうロッデンベリー・ドット・コム!

無事来日されたグロマーさんは一見無造作にビニール袋に詰め込まれているようだが、実はこの袋にもひと工夫してある。

WARNING: GLOMMER TRIBBLE PREDATOR ENCLOSED!
注意:トリブルを捕食するグロマーが入っています!

なんと危険な。しかし大丈夫、グロマーさんはお腹がいっぱいなら暴れないぞ。ほーら、掌に載せてシラノ気分も味わえる。

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▲ まさに原寸大

うれしいことに劇中同様ピンク色のトリブルがいっしょに届く。脚本を執筆したデイヴィッド・ジェロルド氏は「フィルメーション<(アニメ制作会社)が間違えて塗ったんだよね」と一刀両断しているが、日本では吹替版“ピンキー”の名が定着している以上ピンク色であってくれなければ困る。え、定着していない? そうでしたっけ、うふふ(誰だよ)

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▲ ♪ピンキーちょうだいピンキーちょうだい

劇中のピンキーは、シラノが注射したという“殖えない薬”のおかげで無限増殖が抑えられているそうだ。手元に届いたこのピンキーもそうであってほしい。

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▲ お食事タイムも忠実に再現

もっともいざというときには、グロマーさんがすかさずがっつり食べてくれるので、うっかりクイントトリティケール(TOSの4倍小麦より強力なTAS仕様の5倍小麦)を部屋中にばらまかない限り、枕を高くして眠れること間違いなし。

おや、ちょっと待て。オリジナルのグロマーさんには角が6つあるがレプリカには4つしかないぞ。どういうことかね、責任者誰。

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▲ まだほやほやの2010年6月生まれ

David Gerrold”って脚本家ご本人じゃないよのさ。ここまで作っておいてそんなとこ省かないで! 略式4本はジム的な量産タイプ?

2009年公開のSTXIにちゃっかりトリブルが出演していたように、2012年公開予定のSTXIIには満を持してグロマーさんが登場するかもしれない。そのときは6本のプロトタイプか4本の量産型かを見分けられるよう、今から日々動体視力の訓練を!

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さてそんなことより、次回は白虎ぶじゅ吉さん。西洋の古今SF小説を読み尽くす〈SF NOVELS DATABANK〉のライターさんです。やくたいもないグロマー話よりぐっと真面目で役に立つ話になりますので乞うご期待!

2010/11/18


【鏡像ホラデッキ】グロマーさん、来日(前編)

海を渡り、宇宙を越え、グロマーさんが来日された。

グロマーさんと言えばもちろんみなさんとうにご存じと思うが、世の中には万が一ということもあるので、かいつまんで申し上げよう。

グロマーさんとは、原語ではThe Animated SeriesTAS)、吹替ではまんが宇宙大作戦(仮にMUD)と呼ばれるスタートレック作品において、栄えある日本放映第1話『謎の新兵器パラライズ光線 More Tribbles, More Troubles』に登場する人工生命体だ。

この作品はTOS新種クアドトリティケール The Trouble with Tribbles』を執筆した脚本家デイヴィッド・ジェロルド氏が、TOS第3シーズンに向けてあたためていた続編をTASで実現させたという、由緒正しいエピソード。

また、TASMUDとして唯一Blu-rayディスクに収められている作品でもある(2010年11月1日現在)TOS第2シーズンBOXをお持ちの方は今すぐに、いや、この週末でもいいから特典ディスクを観よう。同時収録のDS9伝説の時空へ Trials and Tribble-ations』と合わせ、トリブル三部作を楽しめる。

ちなみに、トリブル関連エピソードの邦題には、不思議なほど“トリブル”が出てこない。原題ではどれも“Tribble、 Tribble”と主張しまくっているにもかかわらず、である。普段は「邦題なんてネタバレばっかりでがっかりだ!」と世を憂うみなさまも、トリブル話では心安らかに邦題を目にしていただけることだろう。

話を戻して、もふもふの小動物を携えて現われたシラノ・ジョーンズがクリンゴンから黙って拝借したグロマーさんは、殖え続ける小動物を退治するためにクリンゴンが生命科学の粋を尽くして生み出した、この宇宙に1体しかいない“プレデター”なのである。

この宇宙に1体しかいない……

それは23世紀あるいは紀元3000年のハナシで、21世紀のわれわれは、一足早くグロマーさんのレプリカを手にすることができるというのが今回のご案内だ(前置き長っ)

思いのほか長くなったので明日に続く(いきなり続くかよ)

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ご挨拶遅くなりましてすみません、ANCHORと申します。しがないSTファンの端くれながら、当ブログに参加させていただいています。会員番号二百六十……あれ、八十? えーと、二百いくつだっけ、なんかそのあたりでございます。STARFLEET FAR EAST会員のみなさま、どうぞ末永くお手柔らかにお願い申し上げます。

2010/11/17