まったく手に汗握らないクリフハンガー的手法でこんにちは。
いきなり本題に入ろう。グロマーさんレプリカとの出合いは第3回TFKだった。毎回凝ったSTの制服と濃いネタで目も耳も楽しませてくれるラブリーなあの方々が、連れていらっしゃったのだ。ありがとう、あの方々!
目を疑った。だって疑うでしょあなた、グロマーですよ、グロマー。
正史じゃない正史じゃないと不遇をかこつていたTASからとうとうキャラクター商品ですよ。なに考えてんだ! もとい、よくやった!
そのときは動転して、現地で販売されていることだけを伺ったのだが、数日後に別方面にいるSTの神から、まるで一連の動きを見ていたかのように「大変だ! こんなものがあからさまに売られている!」と緊急通信をいただいた。ありがとう神よ!
報せを受け、グロマーさんを扱うなどという奇特な店はどこなのかと全速で駆けつけると、そこは「ロッデンベリー・ドット・コム」……って、本家のお膝元じゃないの。
買う。買います。買わせてください。
うちにも欲しいというこれまた奇特な方々の分を含めて三つ注文し、届いたインボイスを見たら送料がタダになっていた。ありがとうロッデンベリー・ドット・コム!
無事来日されたグロマーさんは一見無造作にビニール袋に詰め込まれているようだが、実はこの袋にもひと工夫してある。
WARNING: GLOMMER TRIBBLE PREDATOR ENCLOSED!
注意:トリブルを捕食するグロマーが入っています!
なんと危険な。しかし大丈夫、グロマーさんはお腹がいっぱいなら暴れないぞ。ほーら、掌に載せてシラノ気分も味わえる。
▲ まさに原寸大
うれしいことに劇中同様ピンク色のトリブルがいっしょに届く。脚本を執筆したデイヴィッド・ジェロルド氏は「フィルメーション<(アニメ制作会社)が間違えて塗ったんだよね」と一刀両断しているが、日本では吹替版“ピンキー”の名が定着している以上ピンク色であってくれなければ困る。え、定着していない? そうでしたっけ、うふふ(誰だよ)。
▲ ♪ピンキーちょうだいピンキーちょうだい
劇中のピンキーは、シラノが注射したという“殖えない薬”のおかげで無限増殖が抑えられているそうだ。手元に届いたこのピンキーもそうであってほしい。
▲ お食事タイムも忠実に再現
もっともいざというときには、グロマーさんがすかさずがっつり食べてくれるので、うっかりクイントトリティケール(TOSの4倍小麦より強力なTAS仕様の5倍小麦)を部屋中にばらまかない限り、枕を高くして眠れること間違いなし。
おや、ちょっと待て。オリジナルのグロマーさんには角が6つあるがレプリカには4つしかないぞ。どういうことかね、責任者誰。
▲ まだほやほやの2010年6月生まれ
“David Gerrold”って脚本家ご本人じゃないよのさ。ここまで作っておいてそんなとこ省かないで! 略式4本はジム的な量産タイプ?
2009年公開のSTXIにちゃっかりトリブルが出演していたように、2012年公開予定のSTXIIには満を持してグロマーさんが登場するかもしれない。そのときは6本のプロトタイプか4本の量産型かを見分けられるよう、今から日々動体視力の訓練を!
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さてそんなことより、次回は白虎ぶじゅ吉さん。西洋の古今SF小説を読み尽くす〈SF NOVELS DATABANK〉のライターさんです。やくたいもないグロマー話よりぐっと真面目で役に立つ話になりますので乞うご期待!
2010/11/18